東大生協、著名画家の大作廃棄処分。 |
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2018年 05月 09日
朝日新聞デジタルは2018年05月08日に、東京都文京区の東京大学安田講堂前の地下食堂に飾られていた著名画家の大作が、施設改修で行方不明になっていた問題で、食堂を管理する東大生協が2018年05月08日に、正式に廃棄を認めたと報告した。 東大生協ホームページに「貴重な文化資産である作品を失うことの重大さに思いが至らなかったことを深く反省する」などとした「お詫(わ)びと経緯」を載せた。 飾られていたのは、1972年のベネチア・ビエンナーレで日本代表を務めた故宇佐美圭司の4m角の作品「きずな」で、生協によると、1976年に生協創立30周年記念事業として制作を依頼したという。 2018年03月の食堂改修を前に生協と大学で作品の取り扱いを検討したが、絵が壁に固定されていて技術的に取り外せないなどと議論になり、生協は2017年09月に廃棄したという。 東大生協は専門家に相談せず、「実際には可能であった搬出や保護の方法について検討を怠った」「作品の芸術的価値や文化的意義について十分な認識を共有しなかった」としている。 東大生協は2018年03月、改修にあたって絵の行方を尋ねる質問にホームページで、「新中央食堂へ飾ることができず、また別の施設に移設するということもできないことから、今回、処分させていただくことといたしました。」と回答した。「吸音の壁」になることや「意匠の面」で絵が飾れないことを処分の理由に挙げていたが、今回は、「事実に基づかず、きわめて不適切な回答」として撤回した。 1976年当時、学食の壁にだれの作品を飾るか大学側から相談を受け、宇佐美圭司を推薦した東大名誉教授(美術史)高階秀爾は「かなりの大作で、宇佐美さんも一生懸命に描いたものだ。作風は代表的なもので、廃棄したというのはひどい話。たいへん驚いたし、残念だ」と話した。 ただし、1974年のベネチア・ビエンナーレが終わった頃、ベネチアを訪ねた時、ベネチア・ビエンナーレで展示された作品が、いくつも広場に捨てられていた。 そのとき、ベネチア・ビエンナーレの作品は、時間とともに捨てられていく新しいアート感覚になってのかと思ったことがある。 ベネチアで、アートスクールの学生に聞いたら、アートもどんどん時間軸で変わっていると言っていた。 また、こんな狭いベネチアに永久に展示することは不可能で、持ち帰れない作品は廃棄され、ゴミになると言っていた。 2011年11月06日に、ドイツのドルトムントにあるオストヴァル美術館(Dortmund's Ostwall Museum)で、アーティストのマーティン・キッペンベルガー(Martin Kippenberger)が制作した時価US$100万の作品「When It Starts Dripping From the Ceiling」が、熱心過ぎる掃除人に壊されたと報告した。 「When It Starts Dripping From the Ceiling」は、木製の細長い薄板の積み重ねられたタワーの下に置かれたゴム水槽の下の水たまりのように見える作品である。 2005年01月10日に、ドイツのフランクフルトのAbfallwirtschaftlicher Informationsdienst(清掃情報局)は、清掃員3人が野外で展示されていたミヒャエル・ボイトラー(Michael Beutler)の黄色いプラスチックでできたオブジェ作品をゴミと間違えて回収し、焼却処分にした事件が発生した。 東大生協は、高階秀爾東大名誉教授(美術史)に、推薦者としての責任から、自費での処分を依頼すべきだった。
by jiten4ujp
| 2018-05-09 18:15
| アート
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