シンガポールは歳出は8%増で、2018年度は3年ぶり赤字予算。 |
アジア経済ニュースNNA ASIAは2018年02月20日に、シンガポールのヘン・スイキャット財務相(Heng Swee Keat, Minister for Finance)は2018年02月19日に、国会で2018年度(2018年04月〜2019年03月)予算案(The budget)を発表した。
歳出は前年度比8.3%増のS$800億2,000万(約6兆4,870億円)、歳入は3.3%減のS$726億8,000万となった。
歳出が拡大する一方で歳入は縮小し、3年ぶりの赤字予算となっている。
そして、早速シンガポールでも消費税の問題が浮上した。
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歳出で最も比率が高いのは社会開発分野で、前年度比2.3%減のS$360億91万。
社会開発分野では教育省に最大のS$128億4,000万(1.3%増)を割り当てた。
保健省のS$102億3,182万(2.4%減)がこれに次ぐ。
社会開発分野で伸び率が最大だったのは社会・家族開発省で16.6%増のS$30億8,844万。
リー・シェンロン首相が昨年8月の施政方針演説(ナショナル・デー・ラリー)で重点施策に「就学前教育の充実」を打ち出しことを受け、幼児育成庁(ECDA)に46.9%増のS$11億2,000万が割り当てられたのが大きい。
2018年度予算案は、基礎的財政収支(プライマリーバランス)で見ると、S$73億4,000万の赤字。
だが投資収益のS$158億5,000万を歳入に、特別移転金(一部の国民・企業への支援の支出)のS$91億1,000万を歳出にそれぞれ繰り入れると、赤字幅はS$6億まで縮小する。赤字予算は2015年度以来。2017年度までは2年連続で黒字予算となっていた。