技術試験衛星III型「きく4号」(ETS-III/Engineering Test Satellite-/国際表記番号:1982087A)は1982年09月03日14:00に、N-Iロケット7号機(N9F)で種子島宇宙センターから打ち上げられた。
「きく4号」は、電力を必要とする地球観測衛星などの開発力を高めるために、日本初の国産技術を主とした3軸姿勢制御方式(ゼロモーメンタム)や太陽電池パドル展開機能の確認、能動式熱制御に関する実験、イオンエンジン装置の動作テストなどを行った。
「きく」と呼ばれる衛星には、「きく」、「きく2号」、「きく3号」、「きく5号」、「きく6号」、「きく7号(おりひめ・ひこぼし)」、「きく8号」がある。