北斎画「鶏竹図」を発見。 |
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2016年 12月 30日
朝日新聞デジタルは2016年12月30日に、江戸後期の浮世絵師葛飾北斎(1760〜1849)の肉筆画「鶏竹図(けいちくず)」が見つかったと報告した。 東京の美術商が11月末、デンマークでの競売で落札した。 「鶏竹図」には、来年のえとでもある鶏が描かれており、鹿鳴館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(Josiah Conder/1852 - 1920)の旧蔵品とされ、日本では存在がほとんど知られていなかった。 ジョサイア・コンドルは、ロンドン出身の建築家。お雇い外国人として来日し、日本近代建築の父と呼ばれ、鹿鳴館やニコライ堂、財界関係者らの邸宅を多数残した。工部大学校(現・東京大学工学部建築学科)の教授として辰野金吾ら、創生期の日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築いた。 慶応大教授(江戸絵画)の内藤正人は「落款、印、画風、どれも北斎作と疑う余地はない」と話す。 40代の作品とみている。 「鶏と竹を描いた北斎の肉筆画は初めて見た。竹の葉の色の変化などは浮世絵にはないもので、中国系の(花鳥画を得意とする)南蘋(なんぴん)派の描写を消化した写生画といえる。新鮮な作風で、まさに鳥の飛躍のごとく上向きに脂の乗っている時期。できは非常によく、貴重な発見だ」と評価する。 ただし、大学教授としての明確な科学的根拠は明らかにされていない。
by jiten4ujp
| 2016-12-30 12:17
| アート
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