US$1=360円時代が終わった。 |
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2016年 12月 11日
第2次世界大戦の終結間際1944年、米国のプレトン・ウッズ(Bretton Woods)に世界各国の代表が集まり、ブレトン=ウッズ会議が開催され、金とUS$の交換比率を金1オンス(約31グラム)=US$35と決め、US$を基軸通貨とする固定相場制度(Bretton Woods system/プレトン・ウッズ体制)が発足した。 この体制では、US$と金の交換比率を保証することにより、US$が将来も流通し、価値を維持するという人々の「期待」を促す仕組みであった。日本は1949年にプレトン・ウッズ体制に加わり、円はUS$1=360円と定められた。 この仕組みは当初うまくいたが、米国がベトナム戦争に敗北し、日本と西ドイツの経済力が向上し、米国の経常収支が悪化し始めると、人々の間にUS$が切り下がるとの期待が高まり、US$を金に交換する動きが強まり始めた。 1971年08月28日に、暫定的に円の変動相場制に移行し、US$1=360円時代が終わった。 その後、1971年12月18日に主要国の代表が、ワシントンのスミソニアン・インステイチューション(Smithsonian Institution)にG10は集まり、スミソニアン合意(Smithsonian Agreement)で、US$の切り下げが行われました。この際、円はUS$1=308円に切り下げられた。しかし、1973年02月に、US$は再度切り下げられ、各国はなし崩し的に固定相場制を離脱し、変動相場制へと移行した。 この体制は、奇跡的に長続きし、現在に至っている。 しかし、いよいよUS$も年貢の納め時が迫っているように考えられ始めている。 US$の実力を示す実質実効為替レートは、変動相場制移行以来の危険水準まで下落している。いつUS$の暴落懸念が高っても不思議ではない状況で、昨年のユーロクライシスに続き、近い将来、ドルクライシス(ドル危機)が市場を席巻するかもしれない。 とりあえず、喘ぎながらオバマ政権は回避した。 そして、トランプ体制に入る! プレトン・ウッズ(Bretton Woods)の緯度、経度 44°15'27.6"N 71°26'22.6"W 1971-08-15---アメリカが金とドルの交換停止などドル防衛策を発表。 1952-08-13---日本がIBRD(世界銀行)とIMF(国際通貨基金)に加盟した。 1949-04-25---US$1.-=360円が実施された。
by jiten4ujp
| 2016-12-11 16:42
| 経済
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