三菱東京UFJ銀行、マレーシアからイスラム金融で債権証券化認可を取得。 |
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認可の総額は5000億円と同様の金融取引としては過去最大になるとみられている。
イスラム金融方式の証券化業務は高度なノウハウが必要なため、欧米の主要金融機関も本格的には参入していない。
2016年08月12日に第1号として現地金融大手のCIMBグループが持つ自動車ローン債権を対象に、230億円分のシャリーア(イスラム法/شريعة/Sharia)の規定の範囲内で発行される有価証券イスラム債(sukuk/スクーク)を発行する。
CIMBから債権の譲渡を受けた特別目的会社が証券を発行する。
証券を年金基金などの機関投資家に販売した代金がCIMBに支払われる仕組みである。CIMBは保有するローン債権を使って資金を調達することができる。
イスラム金融は利子の受け渡しなどを禁じるイスラムの教義に沿った方式で、イギリスのEY(Ernst & Young/アーンスト・アンド・ヤング)によると、主要国のイスラム金融市場は2020年まで年14%拡大し、US$1.8兆(約180兆円)に達すると予測している。
イスラム金融では、これまで欧州系金融が先行してきたが、近年は邦銀の存在感が増していると報告した。