台湾の鴻海が、シャープを買収。 |
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シャープは鴻海傘下に入り、不振の液晶事業などの立て直しを急ぐ。
外資企業による日本の電機大手の買収は初めてで、鴻海はシャープを傘下に収めて世界で事業を拡大することを計画している。
鴻海は米国のアップルのスマートフォン(スマホ)iPhoneの受託生産が売上高の大半を占め、電子機器の受託製造で世界最大手であるが、受託製造からの脱却、自社製品の開発製造など、共同で商品開発などにも取り組み、収益の多角化が急務だった。
鴻海は、7000億円規模の支援額を準備していると言われ、液晶や白物家電など幅広い製品と技術を抱えるシャープを買収して韓国サムスン電子などに対抗したい考えを持っていた。
シャープは当初、日本の革新機構案を受け入れる方針だった。
ただし、革新機構は主取引銀行2行に最大3500億円の金融支援を求め、銀行側が難色を示していた。
郭台銘董事長はシャープについて、太陽電池事業を除く主力事業は継続する方針を示している。
郭台銘董事長は、シャープの太陽電池が世界で最高の発電率であることを知らないのだろうか?それともその特許を販売し、非効率の太陽電池生産事業を閉鎖しようというのだろうか?
支援受け入れが正式に決まった段階で、1000億円を先に投入する方向で、液晶の特許技術を他社に渡らないように契約条件でも配慮するなど、シャープ側の要望を大筋で受け入れたと言われている。
これからは是非、世界で初めてのアップルのiPhoneなどの製造工程を自動化し、組み立てから製品化までをオン・デマンド化して、販売を実現してほしい。
シャープの液晶や太陽電池の製造工程で、働いている人の数を中国と比較すると、その技術力は脅威である。
技術のシャープと営業と資金の鴻海で、サムソン電子を追い抜くのは難しくない。
2015-12-25---鴻海董事長「シャープ3年で黒字化」。