進化の前提覆す?クラゲは引く力で前進する。 |
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しかし、2015年11月03日に発表されたクラゲ(jellyfish/Aurelia aurita)とヤツメウナギ(Lampreys/Petromyzon marinus)の研究によると、少なくとも特定の遊泳性動物に関しては、この前提は誤りであるとと伝えていると報告した。
イギリス科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究によると、クラゲと、そしてヘビに似た顎のない円口類の魚のヤツメウナギは、水を後方に押して自身を前進させるのではなく、自分のすぐ前にある水の中に圧力の低い領域を作ることで、自身を前方に「けん引」しているのだと言っている。
論文共同執筆者で、米国のスタンフォード大学(Stanford University)のジョン・ダビリ(John Dabiri)は、AFPの取材に「低圧力は、クラゲの傘型の体の『先端部』で形成される。これは、傘の下部の流れに着目したクラゲの遊泳力学によるこれまでの理解とは全く異なる」と語り、「遊泳性動物が周囲の水に及ぼす圧力を世界で初めて測定することで、効率的な泳ぎのメカニズムが通説とは大きく異なることを、今回の研究は示した。」と続けた。
今回の研究成果は、エネルギー効率が従来よりはるかに高い潜水艦の設計に役立つことが期待される。
これは、今後ロボット工学にとって、大発見かもしれない。
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