パール顔料の原料雲母採取の児童労働。 |
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この女の子は、インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州の鉱山で4歳の頃から働いていて、それ以外の生き方を知らないと語った。
女の子の手には、つるはしでできた水ぶくれができている。彼女は、「学校に行きたいけど、家には食べ物が十分にないから私はここに来て働かないといけない」と語った。
額に大粒の汗を流し、しばしば空腹に見舞われながら、数百人の子供が、家計を助けるため鉱物の雲母を採取している。ジャルカンド州では環境への懸念から20年前に雲母鉱山が閉鎖されたが、残された大量の捨て石はいまだに貧困にあえぐ住民らを引き付けている。
雲母は、世界的なブランドのマスカラや口紅、パウダーに光沢を加える鉱物である。
雲母は、採取した子供たちの家族が小規模な業者に売ることが多い。そこからより大きな業者へと転売されていく。だが複雑なサプライチェーンのせいで供給源を特定するのはほぼ不可能だと、活動家たちは言う。
2009年、ドイツの薬品大手メルク(Merck)は、児童労働によって採取された雲母を、ロレアル(L'Oreal)やレブロン(Revlon)などの化粧品ブランドに卸していたことで非難された。