色覚は3億年以上前から存在。 |
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熊本大学(Kumamoto University)などの研究チームは、恐竜が現れるはるか以前に生息していた棘魚(きょくぎょ)の一種の化石を分析し、光を感受する「棒状」と「円錐状」の視細胞を発見した。
これら「桿体(かんたい)」細胞と「錐体(すいたい)」細胞とみられる構造は、これまでに発見された中で最古のものと言っている。
論文共同執筆者の一人、熊本大の田中源吾(Gengo Tanaka)は「これは世界初の脊椎動物の網膜の化石の発見である。」と語る。
軟組織は通常64日以内に腐敗してしまうため、目の化石が発見されることは極めて珍しいと、論文の著者らは指摘している。
米国カンザス(Kansas)州にあるハミルトン採石場(Hamilton Quarry)は、生態系全体が急速に堆積物の下に埋もれてできたとみられ、保存状態の良い化石の宝庫となっている。