「ドン・キホーテ」作者の遺体をレーダーで捜索。 |
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西洋文学の最高傑作の1つを生んだセルバンテスは、記録によると貧困の中1616年4月22日に死亡し、その翌日に赤レンガでできた女子修道院「Convent of Trinitarians in Madrid」の教会に埋葬されたとされる。
しかし、正確な埋葬場所は分かっていない。
1921年にマドリードの文化遺産に指定された同修道院には現在も修道女らが暮らしており、やみくもにセルバンテスの遺体を捜すのは難しかったと報告している。
このプロジェクトの予算は、100,000 euros(US$138,000)である。
Der sinnreiche Junker Don Quixote von La Mancha初版。
F.Bertuch(1776)に基づいてSoltauがドイツ語に翻訳し、序文をハインリッヒ・ハイネ(Heinrich Heine/1797 - 1856)が書いて、ドイツのシュトットガルト(Stuttgart)にあった出版社Verlag der Classikerが出版したドン・キホーテの初版。
イラストは、T. Johannotが描いたパリ版のイラストがそのまま利用されている。
ただし、印刷所が2カ所、出版年が1837年-1838年で、この本には1838年とあり、一部は1937年の物もあり、凄く売れたのでどんどん印刷し、印刷、製本が間に合わなかったほどだったことが想像できる。
この本が売れたことから、それまでドイツの本の出版はLeipzigが中心であったが、シュトットガルトも出版都市になったといういきさつがある。
ただし、高級本はLeipzigで、大衆本がシュトットガルトと区分けされていたが、第2次世界大戦後にLeipzigが東ドイツ側になったことから、本好きのドイツ人が出版業を再興するため、シュトットガルトが西ドイツの出版で中心都市になった。
つまり、ドイツの出版でその後、大きな影響を与えた本である。
ドイツの出版史では欠かせない1冊と言える。