希少本は、中国の音楽に手掛かり与えた。 |
先月、訪問中の中国の学者によって、その本の重要性として、Xian Di Pipa Pu(絃笛琵琶譜)であると、認識された。
中国語が読めないイギリス人が、困惑していたのだろう。
そう言えば、マインツのグーテンベルグ博物館の展示品が上下逆であったことから、私が修正したこともあった。
http://time-az.com/main/detail/44436
広州の星海音乐学院(星海音樂學院/Xinghai Conservatory)の吴志武教授(Professor Zhiwu Wu)によれば、この本は「前現代の中国の楽譜用記号の珍本」であった。
その本は19世紀前半に中国からイギリスへナポレオン海軍の小戦(Napoleonic naval skirmish)から残存した後に持って来られたと報告している。
楽譜と言っても西洋のような五線譜ではなく、記号で書かれている。
これに似たものは、日本にも浄瑠璃本や謡本、尺八教本などで多く残っている。
私も手元に1冊持っている。
今も印刷して売られているものもある。
中国では珍しいのだろうか?
少し不思議である。