日本初のバザーが開かれた。 |
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この船には6人の日本人少女が同船していた。アメリカ留学のために政府が派遣した日本最初の女子留学生である。
捨松は、奴隷解放の運動家として知られていたレオナルド・ベーコン(Leonard Bacon)牧師のニューヘイブン(New Haven)にある家に引き取られて暮らし、ニューヘイブンには、「アワー・ソサイアティ(Our Society私達の会)」という会があった。
これは上流階級の女性たちによって設立され、貧困の女性や子供たちを助けることを目的としていた。
この時の体験がもとになり、日本最初の慈善バザーが1884年06月12日に、鹿鳴館で上流階級の女性たちが手工芸品を持ち寄って、日本初のバザーが開催された。
バザーは3日間開催され、大盛況の内に幕を閉じた。
3日間の入場者数は1万2千人にのぼり、収益金は当初目標の千円をはるかに超え、8倍の8千円に達した。
大学教師の給料が月30円前後の時代にあっては膨大な額である。捨松はこのお金を約束通り全額、有志共立東京病院に寄付した。