インドの「ウソ」の文化。 |
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「インド人嘘つかない。」あちらこちらで耳にするフレーズだ。しかし、実際にインド旅行や出張、駐在を経験した人たちに真偽を聞いてみると、まず間違いなく「それこそウソだ」と断言すると言いきった。
実は、インドで私も1勝1負である。
「インド人嘘つかない。」と言う言葉は、もともと、インドに住むインド人に向けた表現でなく、アメリカの西部劇に端を発したものであるようだ。ところが「インド旅行記」などを読むと、ほとんどが安宿を寝床にして列車やバスを駆使した貧乏旅行、つまりバックパッカーの体験記である影響かもしれないがいかにとんでもないウソに出会ったか、どれだけひどいことか、滔々(とうとう)と語るものが多い。
予約した宿に行ったら「ブッキングがいっぱいで泊まれない」と言われた。列車のチケットを予約しに行ったら「窓口が閉まってるから、僕が知っている旅行会社に行こう」と言われた。もちろん宿の満員も窓口の休みもウソだ。というより、そもそもインド人も確認なんてしないと言っているが、自分で宿の親父とはなり、駅で直接切符を買わないから、そんなことになる。
私は、こんな経験は無い。
特に、インドの鉄道は、ヨーロッパ式で、宿がない町に行くと、駅員に泊めてくれと言うと、ほとんどの駅が宿を用意している。どうしても無いときは、駅員に泊まるところを探してくれるように言うと、探してくれる。