メキシコのおばあちゃんが作る薬用「大麻」。 |
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彼女はその自家製の薬が、大麻を違法とするメキシコの法律に触れていることを知っている。だが、この女性も子供の頃から使ってきたと伝えている。
主婦でアマチュア・ダンサーの女性は絶対に匿名にすることを条件に、「これは本当に頼りにできる」と、AFPに語っている。
「すごく疲れたときに脚や体にのばして塗ると、とてもいい。私は塩がなくても生きていけるけど、大麻入りのアルコールなしでは生きていけない。私の祖母もこれを使っていたの」と、葉と液体が入ったプラスチックのボトルを握りながら言った。
実は、1543年のフックス(Leonhart Fuchs)による有名な薬草学の本「New Kreüterbuch」などには、必ず「大麻」「ケシ」などは薬草として登場し、その効用などがかかれている。
女性はその薬を自分の3人の子どもと3人の孫たちにも使ってきた。子供が熱を出したときには、コットンにその液体を染み込ませたものを、へそに置いた。うっ血の症状には、胸や背中にこのアルコールを擦り込む。
嗜好(しこう)用あるいは医療目的での大麻使用の合法化をめぐる議論は、メキシコではまだ始まったばかりだが、メキシコの人々はすでに何世紀にもわたり、医療目的で大麻を使用してきた。2015年11月に最高裁判所が、個人で使用するための大麻の栽培と吸引を4人に認める判決を下した。これにより同様の許可を求める道が他の人たちにも開かれ、全国的な議論が盛り上がった。