クリスマスに高騰するイチゴが、暖冬で価格下落。 |
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とくにイチゴは高温で生育が前倒しされ、クリスマス・ケーキの需要が盛り上がるこの時期に出荷が集中している。
前年同時期に比べ2割安い。一方、ミカンやリンゴは生育期の天候不順が響き1〜2割高になっている。
野菜の卸値が総じて安値なのとは対照的に果実の高値が続いていると報告した。
友人のケーキ屋が、毎年のクリスマス・ケーキが、年末の小松菜のように、保存はできないイチゴが、異常に高値になるのでぼやいていたが、今年はその怒りが少し収まるかもしれない。
イチゴは東京の大田市場で平均卸値が12月中旬時点で1kg1606円。前年同時期に比べ2割安い。
イチゴは気温が高いと早めに赤色がつくため生育にかかる期間が短くなる。
入荷量の約3割を占める九州産は特に生育が前倒しとなり、福岡産「あまおう」の入荷量は1割増えた。
全体でみても前年同時期を上回る入荷が続いている。
ミカンは卸値が1kg276円。前年同時期に比べ2割高い。
11月の高温と雨で、実と皮がはがれる浮皮などの被害が出ている。JA全農えひめの担当者は「秋以降の天候不順で計画を下回る出荷になりそう」と話す。
東京のスーパーの小売価格は、イチゴのとちおとめが1パック(約300グラム)500〜800円、あまおうは700〜千円が中心になっている。前年同時期並みだが「あまおうは前年よりやや安値」(いなげや)の店もある。リンゴは1個100〜160円、ミカンは1袋(約10個入り)350〜600円が中心だ。いずれも1割高い。
ケーキ屋は喜んだが、一般消費者は正月のミカンが高いのは痛い。