海面上昇で、水没不可避な米国の都市。 |
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PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences米国科学アカデミー紀要)に発表された論文の主執筆者で、米国気候研究機関クライメート・セントラル(Climate Central)のベン・ストラウス(Ben Strauss)によると、化石燃料の燃焼を減らすための手立てを2100年まで何も講じなければ、地球は4.3〜9.9mの海面上昇に直面することが、すでに科学的に証明されていると言っている。
ただし、海面上昇が起こる時期が不確かな点が問題である。ベン・ストラウスは、AFPの取材に「早ければ次の世紀に起きるものもあるかもしれない。だが、発生までに数世紀を要する可能性もある」
「暖かい室内に積んである氷の山を思い浮かべるとよい。氷が解けることは分かっているが、その速さを言い当てることはずっと難しい。」と述べた。
論文では、一部の専門家らが不可逆過程だと懸念する西南極氷床(West Antarctic Ice Sheet)の融解に伴うさまざまな要素に加え、「現状維持」のままの炭素排出量を想定した。
米国在住者にこの問題を実感させるため、今回の研究では、2000万人以上が居住する水没リスクが高い都市の名が具体的に挙げられている。
クライメート・セントラルが提供しているオンライン・ツールでは、水没の運命が不可逆となる日に直面する可能性のある米国の都市を表示している。