マーキュリー7を振り返る。 |
http://time-az.com/main/detail/44989
ウォルターM.シラーJr.(Walter M. Schirra, Jr./1923 - 2007)は、3つの異なるプロジェクト、ジェミニ計画・アポロ計画・スペースシャトルで宇宙を経験している。
ドナルドK.'ディーク'スレートン(Donald K. "Deke" Slayton/1924 - 1993)は、アメリカ空軍から選ばれた3人の最初の内の1人で、心臓に病気が見つかったために、マーキュリー計画で宇宙に行くことはできなかった。
その後はNASAの飛行士育成部門の責任者になり、新人飛行士の訓練にたずさわってきたが、長いブランクの末に病気を克服し、アポロ・ソユーズテスト計画で自分自身を搭乗員に選んで、最年長飛行士として1975年に向かった。映画「ライトスタッフ」と「アポロ13」に、彼をモデルにした人物が登場する。
ジョン・H・グレンJr.(John H. Glenn, Jr./1921 - )は、1964年にはNASAを辞し、1974年より1999年までオハイオ州代表としてアメリカ議会上院議員を務めた。1984年には民主党大統領予備選挙に出馬したが、途中で敗退した。
M.スコット・カーペンター(M. Scott Carpenter/1925 - 2013)は、コロラド大学ボルダー校で航空工学を学んだが、卒業前に熱交換(heat transfer)の試験で不合格になり、学位を得ることができなかった。しかし、マーキュリー・アトラス7号で単独宇宙飛行をしたことで、大学は、熱交換の学位を与えた。
1965年には海軍で海底居住実験プロジェクト「SEALAB project」に参加し、SEALAB IIとSEALAB IIIで海底生活に参加している。
アランB.シェパードJr.(Alan B. Shepard, Jr/1923 - 1998)は、アポロ13号に搭乗予定だったが、中耳炎の悪化で延期になり、1971年2月にアポロ14号に搭乗し、月面に降り立って、ゴルフをするというパフォーマンスを行った。
また、イギリスのSF人形劇サンダーバードに登場するトレーシー家の五男アラン・トレーシーの名前の由来となっている。
バージルI.'ガス'グリソム(Virgil I. "Gus" Grissom/1926 - 1967)は、アポロ1号の宇宙飛行士として訓練中に火災事故にあい、アメリカの宇宙計画における最初の犠牲者のひとりとなった。
L.ゴードン・クーパーJr.(L. Gordon Cooper, Jr./1927 - 2004)は、34時間のミッション中に宇宙で眠った最初のアメリカの宇宙飛行士で,単独軌道ミッションの最後の宇宙飛行士であった。